JR山陰本線

基礎知識

※当ページの掲載内容は、全て「過去に見られた傾向」です。実際の運行状況については、JR西日本の公式運行情報をご確認下さい。

地理

JR山陰本線は、京都駅(京都府京都市)〜幡生駅(山口県下関市)間の、実に673.8kmもの距離を運行する「日本一長い鉄道路線」です。

当サイトが取り扱う「近畿地方」を走る区間だけを見た場合、JR京都駅(京都府京都市)〜JR居組駅(兵庫県新温泉町)の区間(204.2km)が該当します。

運行区間は京都駅〜城崎温泉駅までは完全な「内陸部」で、比較的高速での運行がしやすい路線環境となっています。一方、城崎温泉駅より先(香住・浜坂・鳥取方面)は、沿岸部を含め通過します。トンネル・陸橋など様々な要素が目立ち、運行速度も遅めになるなど、路線環境は大きく変化します。

気候

沿線の気候は区間によって変化します。なお、違いは「冬場」に目立ち、それ以外の時期は体感的な違いはさほどありません。

京都駅周辺は、「瀬戸内海側」の気候的特徴が見られますが、京都府内を北上するにつれ「日本海側気候」に近づいていきます。すなわち冬に「雪が降りやすい」気候に変化します。

雪の状況は年ごとの差が目立つため、一概には言えませんが、園部駅より北側の区間は雪が比較的降りやすく、綾部・福知山市内周辺からは、更に雪の頻度が増えると言えます。兵庫県内は最も雪が多い区間で、特に豊岡市周辺は年によっては長期間積雪が見られる場合もあります。

気象と運行状況

JR山陰本線は、気象状況によっては運休(運転見合わせ)などになる場合が比較的目立つ路線です。

気象現象運休などの傾向
大雨・一定の雨量(水位)基準に従って運休などが判断
・特に大雨が予想される場合、計画運休も
・ローカルな区間ほど、雨による運休になりやすい傾向
・点検の関係上、雨が止んだ後も比較的長時間運休が続きやすい
台風・近年は計画運休として、事前に予告される場合が目立つ
強風・台風以外でも「発達する低気圧」により、一部区間でまれに運休などの場合あり
大雪・30cm前後〜などまとまった量が急に積もる場合、運休の場合が目立つ
・特に大雪が予想される場合、計画運休も
・近年は一部区間で雪による運休がかなり頻繁に見られる
・以前のように、一気に50cm積もっても運行していた時代とは異なる点に注意
区間傾向
京都〜亀岡〜園部(嵯峨野線)JR京都線など利用の多い路線と比べ、気象状況による影響がやや目立つ
園部〜綾部〜福知山〜和田山〜豊岡〜城崎温泉京都〜園部間と比べ、気象状況による影響がやや目立つ
城崎温泉〜香住〜浜坂〜居組・鳥取方面最も気象状況による影響が目立つ
大雨・大雪による運休頻度が他区間より更に多い

山陰本線では、ローカルな区間(利用が少ない区間)ほど、明らかに気象状況による運行への影響が生じやすい傾向が見られます。

ローカルな区間ほど雨・雪などに弱くなる要因は、線路一帯の環境(崖・樹木・盛り土など)が、都市部の路線と比べ過酷であること、加えて保守管理や応急的対応への人員・設備面で都市部と比べ限界がある点、そもそも利用者がかなり少ない点などが関係しています。

リンク

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