地理
宇陀市(うだし)は、奈良県の東側(気象の区分上は北東部)に位置する市です。
市内は一般に「大和高原」と呼ばれる標高が比較的高い地域に含まれ、山がちな地形です。大和富士の別名で知られる「額井岳」など、標高800m以上の山も見られます。但し、全域が山地ではなく、宇陀盆地と呼ばれる比較的平坦な地域も見られ、農地(田園)となっている場所も多くなっています。
なお、近鉄大阪線が通るため、沿線の一部は大阪・奈良のベッドタウンとして市街化されている場所もあります。
河川は「宇陀川」・「芳野川」が主に流れ、途中で「室生ダム」があるため比較的大きなダム湖(室生湖)も見られます。
隣接自治体 | |
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奈良県 | 奈良市・桜井市・山添村・曽爾村・吉野町・東吉野村 |
三重県 | 名張市 |
気候(中心部)
季節 | 気候の傾向 (榛原駅周辺の中心市街地を基準の場合) |
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春 | ・前半は、朝晩ある程度冷え込みやすい ・1年で最も晴れ間が多い時期 ・天気は周期的に変化しやすい ・まれに3月に雪が降る(積もる)場合あり |
夏 | ・昼間は十分に暑い(猛暑自体は奈良盆地と比べ少なめ) ・朝晩は涼しさを感じる気温(熱帯夜などはほぼない) ・真夏は晴れる日が多い ・内陸部、山沿いのため「夕立」がやや多い ・状況次第で大雨の場合も(梅雨前線や台風など) |
秋 | ・9月の昼間は暑い ・朝晩は早くからひんやりし、次第に寒さを感じやすい状況に ・天気は周期的に変化しやすい ・台風の影響を時に受ける場合あり(特に大雨に注意) |
冬 | ・平均気温は「仙台」や「新潟」に近い ・朝晩の冷え込みは厳しい ・真冬は-5℃未満の冷え込みも ・天気は安定して晴れやすい傾向 ・雪はまれに積もる場合あり(量は多くない傾向) ・路面凍結などに注意が必要 |
気候の地域差
宇陀市内は、人が住む地域の場合、全域で比較的似た気候です。
但し、市役所のある榛原駅周辺の中心市街地と比べ、標高がやや高い場所が目立つため、ある程度の気温差は見られます。
具体的には、室生地区のうち近鉄大阪線沿い以外の地域・大宇陀地域及び菟田野地域の主に南側・榛原地区の主に南東側(赤殖・諸木野など)は、標高400〜500m台程度の場所が目立ち、気温は更に1〜2℃程度は低い場合があります。
人が住む地域で最も標高が高い、室生地区の「田口元上田口」地域の一部は、標高が600m以上に達しており、気温差は更に大きい場合があります。
天候面では、大きな違いはありませんが、太平洋側からの雲の流れ込み方の関係上、市の南東側ほど降水量が多くなりやすい傾向です。
気温差は、冬場の「雪」にも関係します。宇陀市は、そもそも奈良盆地一帯と比べ積雪の機会がやや多めですが、市内でも標高に応じて積雪あり・なしに分かれる場合があり、標高が高い地域ほど、積雪頻度が増加します。
なお、額井岳・熊ヶ岳山頂付近などは、標高800m以上の環境もあり、気温差は5℃前後に達することもあります。
天気予報上の区分
一次細分区域 | 奈良県北部 |
市町村等をまとめた地域 | 奈良県北東部 |
二次細分区域(注意報・警報) | 宇陀市 |
観測
市内には気象庁の「大宇陀アメダス」があります。設置場所は、市内の大宇陀地域、「うだ・アニマルパーク」近くとなっています。
◆大宇陀アメダスの降水量・気温グラフ
この他、宇陀市内には国土交通省の雨量(水位)観測所もあり、そちらのデータを確認することも可能です。
ライブカメラなど
宇陀市内の気象状況について、データではなく「実際の様子」として知りたい場合、河川カメラの画像・配信映像をご確認頂けます(室生三本松・室生大野・榛原萩原など)。
なお、映像の方は複数の箇所を交互に映しているため、必ずしも常に宇陀市内の映像が見られる状態ではありません。