天理市 | 関西気候百科

地理

天理市は、奈良県北部に位置する市です。

天理教の本部があることで知られる市内は、宗教都市としての風情も豊かですが、大阪のベッドタウンとしての側面もあり、山地・農地（田園）も目立つのどかな環境も一方では広がるなど、多様な地理的特徴を持ちます。市内は西名阪自動車道・名阪国道が通り、物流面などで重要な地域でもあります。

地形は、西側は「奈良盆地」一帯の平地ですが、東側は「大和高原」と呼ばれる山地にあたり、全く特徴が異なります。大和高原側は、標高500m以上の場所も見られます。

河川は、市の南西側を「大和川」が流れますが、それ以外に規模の大きな河川はありません。同じ市内でも奈良盆地側は「大和川水系」、大和高原側は「淀川（木津川）水系」と、流れる水の行き先が大きく異なります。

	隣接自治体
奈良県	奈良市・桜井市・大和郡山市・田原本町・三宅町・川西町

天理市の気候は、平地の場合「奈良盆地」で見られる一般的な気候の特徴と同様です。

但し、大和高原側（東部）の気候は大きく異なる特徴を持ちます。

具体的に見ると、気温の面では、平地と比べ3〜5℃程度低く、朝晩の冷え込みがかなり厳しく、真冬には-5℃未満もあるような環境です。また、真夏でも暑さは感じても、猛暑に達することはほぼありません。

天候面では、山地のためやや変わりやすいものの、それほど大きな違いはありません。但し、冬場は「平地で雨、山地で雪」のケースが時折見られ、同じ天理市内でも風景が一変することがあります。特に名阪国道などを通る場合、道路状況の変化に十分な注意が必要です。

天理市内の気象状況について知りたい場合、河川カメラの画像・道路カメラ画像・天理教が配信するライブカメラ画像を確認することが可能です（嘉幡町・滝本町・川原城町・岩屋IC・天理教本部付近など）。

なお、天理市内には気象庁の観測地点はありません。近隣の観測地点は平地の場合「奈良地方気象台（奈良市）」・「田原本アメダス（田原本町）」、山地の場合「針アメダス（奈良市）」などがあります。

この他、天理市が独自に観測したデータのうち一部を、天理市の統計に関するページからご確認頂くことは可能です。